「かれん」の日々

 1984年に障がいのある人もない人もともに働くお店としてスタートした「みんなのお店」から「かれん」の活動は続き40年を迎えようとしています。大倉山の街の中の私たちの店やギャラリーを地域の方々が利用なさることで、福祉のこともそれとなく知っていただく機会となっているようです。利用者さん、一緒に活動するスタッフ、ボランティアさんを合わせた仲間は総勢150人をこえています。活動もお店やレストラン、お菓子作り、アート作品制作や刺繍や織りによる製品つくりなどがあり、利用する皆さんがご自身の希望する活動を選びます。

「かれん」の活動の原動力

 お店屋さんやレストランの「かれん」では、スタッフは利用者の皆さんに仕事を覚えていただくために心を尽くしています。
 ギャラリーや制作の「かれん」のスタッフは作りたい、表現したい利用者さんにとって必要な道具や材料をそろえます。ゆっくりしたい利用者さんには軽作業や組み立て作業を提案して、お話にも耳を傾けます。
就労型、生活介護、グループホームなど、どの事業でもスタッフの力なしには「かれん」の活動はありえません。店やレストランの経営にかかわるあらゆる仕事、アート活動の制作、製品つくりから外部との交渉、身体介護、送迎、安心な暮らしのための支援など様々をこなすプロフェッショナルです。
スタッフの皆さんにとっては利用者さんたちを応援していきたいという気持ちがパワーを生み出す原動力となっているようです。

「かれん」は続く

 「かれん」ではどのような形の事業所であれ、法や制度に決められた手順に従い運営しています。各事業所のスタッフは利用者さんの支援はもちろん支援計画から運営にかかわる事務や経理までが仕事です。「かれん」で働くと支援だけでなく事業所の運営にかかわる諸々の事を身に着けることができます。素敵な職場だと思いませんか?
 私たち「かれん」は利用者さん、ご家族、スタッフ、地域の方々、関連機関の方々に支えられて活動を続けていくことができています。「かれん」にとって大変ありがたいことと感謝の気持ちを忘れずに活動を続けています。そして世界中の人々の暮らしが穏やかであることをいつも願っています。 

社会福祉法人かれん
理事長 新堂泰江